ここ10年、加齢臭が酷い。油断していると耐え難い激臭を放つ。
無味無臭だと自信があるそこの君、いますぐ足の指と指の間を手の人差し指でこすってその指を鼻の前に持ってきてみてくれ。
鼻が曲がるとはこのこと。
エステのYUKO先生がふと呟いたニオイにまつわる名言だ。

ニオイ発生の仕組みを知っておこう。
今回の先生は・・・

クサイニオイ発生の仕組み
汗自体は無臭←といったら驚く人もいるかもしれない。汗には2つの種類ある。
汗が出てくるのは汗腺から。その汗腺の種類が2つあって、エクリン腺とアポクリン腺という。いずれも汗自体は舐めたらしょっぱいと感じるかもしれないが、ニオイ自体はほぼ無い。では、なぜニオイは発生するのか。
ニオイは、汗に皮脂や汚れが混ざったものを皮膚の常在菌が分解することで発生する。
なかでも、厄介なのはワキガの元になるアポクリン腺から出た汗だ。
これが常在菌の大好物。
つまり、ワキガの人が汗を放置すると分解が活発となりワキガ臭が発生してしまうのだ。
アポクリン腺は限られた場所にある。
脇はワキガだが、陰部はスソガ、乳房周辺はチチガと呼ばれている。特に女性はスソガで心まで傷つくことも。
こうした汗に皮脂が混ざるとニオイが発生する。
普段無臭だという人も汗と皮脂がまざって、そのまま放置しているとニオイが発生する可能性が高くなる。さらに、汚れが加わると耐え難い悪臭となっていく。
地面に近い靴の中は蒸れやすく汚れやすい。油断すると、靴や足の指と指の間がクサくなるのはそのためだ。
他にもクサくなる原因がある。一つ一つ見ていこう。
加齢臭
加齢臭は、メタボや老化などにより腸内バランスが崩れて悪玉菌が発生。その毒素が血液から汗と一緒に出てくることにより独特のニオイを発生する。
ダイエット臭
ダイエットでも、イヤなニオイを発生しやすくなる。食事を抜いて糖が足りなくなると、人間の体は糖の代わりのエネルギーとして脂肪を燃やす。その過程で肝臓でケトン体という物質が発生する。


同じ成分が除光液に含まれているので、どんなニオイか気になったら女性に嗅がせてもらうといい。
アセトンは揮発性が高いので口臭の原因となることもある。糖質制限中の人は気をつけてほしい。

疲労臭
疲れると体の中にアンモニアが増えて血液中のアンモニア農道が高くなってくる。通常は肝臓で処理されるのだが、汗と一緒に出てくると「疲労臭」と呼ばれるニオイが発生する。
ストレス臭
ストレスがたまると、疲労臭と同じように血中のアンモニア濃度が高くなり、さらにホルモンの影響で皮脂と活性酸素がダブルで増加。この2つが合体して皮脂が酸化。加齢臭に似たストレス臭を発生させる。
足の指臭
足臭は靴臭にもつながるもので放置していてはいつ惨劇がおきてもおかしくない。

・汗をかきやすい
足裏は汗腺自体が多い(他の部位の2倍以上)
・雑菌のエサが豊富
常在菌(雑菌)は角質の皮脂やたんぱく質が大好物
・ムレやすい環境
靴と靴下に閉じ込められ湿度が高い環境下で雑菌と汗が同居する
そのうえ、男性は足をちゃんと洗わない人が多いことで足臭が異臭に変わっている可能性があるのだ。特に、足の指と指の間。
・一つ一つ指の間を洗う
・一つ一つ指の間を石鹸残しがないように洗い流す
・一つ一つ指の間をタオルで拭きとる

洗い方のコツ
先にいっておくと、ゴシゴシ洗ってはいけない。
顔kara
顔から酸化した脂臭がした時の話
以前アルコール分(エタノール)が入った汗拭きシートを頻繁に使っていたとき皮脂のバランスが崩れ、顔から過剰な脂とニオイが発生したことがある。しばらく原因がわからずシートをさらに短い間隔で使うようになり、自分のニオイに耐え切れず鼻が曲がりそうになったことも。ある日、アルコール分を使わないウェットティッシュ(赤ちゃんのおしりふき)を使うようになったところ、1週間ほどで改善した。
アルコール入りのシートは皮脂のバランスが崩れる可能性があるので要注意。トラブルだと気づくまで時間がかかってしまった。


赤ちゃんのおしりふき、水99%でオススメ。そのままだと外出先で恥ずかしかったのだが、最近100円ショップでケースを購入。ストレスなく使い倒せるようになった。
NHKの番組で実験を行い「シャワー」「泡」「ごしごし洗い」のなかで一番ニオイが抑えられたのは「泡」。
洗った直後は、「ゴシゴシ洗い」の皮脂が一番落ちていますね。ほぼゼロです。
ところが1時間後、「ゴシゴシ洗い」の値がドンと増えて、「泡洗い」の倍ぐらいになりました。そして6時間後。「ゴシゴシ洗い」はどんどん増え、においも洗う前の2倍も強くなっていました。一番皮脂量の伸びが緩やかで、においも抑えられたのは「泡洗い」だったのです。
においを発生させない極意は、皮膚に優しい「泡洗い」でした。
(出典:NHK美と若さの新常識)
ボディーソープの泡だけで手ぬぐいやソフトタイプの垢すりで優しく洗うだけでOK。

まとめ
まず、ニオイは汗自体ではなく、汗をかいたあとがモンダイであると覚えておこう。
さらに、汗をかく以前に正しい生活習慣も予防につながることを知っておけば日頃やるべきことが見えてくるはずだ。
・入浴は「泡洗い」「ごしごし洗い」はキケン
・足の指と指の間まで丁寧に洗い、拭く
・疲れを取りストレスフリーの生活を心がける
・バランスのとれた食生活を心がける
・適度な運動でイイ汗を出す
慣れればカンタンなものばかり。
クサイと陰口を叩かれる前にぜひとも実践してほしい。