小学生の子供がワキガかもしれない…そんな不安が芽生えたら最初に試してほしいのがミョウバン水だ。
ミョウバン水には制汗・消臭・殺菌作用があり、肌にも優しい。子供のアトピーやワキガ以外の足臭予防などにも安心して使い倒せる。
作り方はカンタンで材料費数百円とコスパも優秀。ワキガ対策デビューにぴったり。
というわけで、作ってみよう。
今回の先生は・・・・

目次でサクッとおさらい
※ミョウバン水が体質に合わない場合があります。アレルギーと同じ理屈です。症状が出たときは即座に使用を中止して別の対策をとってください。
ミョウバン水とは?
そもそもミョウバンってなによ、という人も多いのでは?真っ先に思い浮かんだのは「みょうが」。
臭みをとり、味にアクセントをつける和食の名脇役だ。


【用途】
煮物・漬物
【使用例】
<なすの早漬け>
(色上げ、歯切れの向上)
<なすのぬかみそ漬け>
ぬか床に漬けると美しい色に。
<ごぼう、粟等の煮物>
(あく抜き、煮くずれ防止)(Amazon商品説明より)

↑先ほど紹介した商品の説明画像にも消臭、制汗、入浴剤により体臭予防に効果が期待できると謳っている。湯船にはミョウバン水ではなく粉末のミョウバンを直接入れると良いとのこと。
ミョウバン水の作り方
ミョウバン水はドラッグストアやスーパーに売っている「焼きみょうばん」を使って水で薄めたもの。汗をおさえる制汗剤の役割を果たす。
みょうばん水は、原液→薄めて使うのが基本。原液のまま使うと濃すぎて肌トラブルの原因となることがあるので気をつけたい。注意する点はそれくらいだ。
ミョウバン水の材料を用意
まずは、1.5リットルのペットボトルに焼きミョウバンを入れた原液を作る。1度原液を作っておくと、子供に携帯用スプレーボトルを持たせるときも薄めるだけで済む。
<材料>
・焼きみょうばん 50g
・水 1.5リットル
・空のペットボトル
<あると便利>
・はかり
・じょうご
・スプレーボトル大・小
・新聞紙やちらし等
※用途に合わせて適宜100円ショップなどで購入
焼きミョウバンは近所のドラッグストアで購入。
↑このスプレーボトルは自宅用。1.5リットルのペットボトルから小分けして使う。
その1.ミョウバン50g分を計って取り分ける
今回は100gのものを購入したのでちょうど半分、50g分を取り分ける。
目視では難しいので、はかりを使った。
皿じゃなくてもいい。
50gぴったり。ちょっと多めに入れてしまい戻す作業をした。その際、パウダー状なのでけっこうこぼれてしまった。下に新聞紙やちらしなどを敷いておくと汚れないだろう。
その2.ペットボトルにミョウバンを入れる
次にパウダー状のミョウバンをペットボトルに入れる作業だ。
実はこれが手作りミョウバン水で最大の難関かもしれない。
ペットボトルの注ぎ口にミョウバンのパウダー・・・
全く入る気がしない。一計を案じた。
じょうごを買ってきた。我ながらナイスアイデア。
100円ショップで売っている。事前に購入しておくことをオススメしたい。
なぜなら、すぐ固まってしまうから。皿に50g入れたあとに100円ショップでじょうごを買いに行ったわずか15分程度の間に、サラサラからどんどん固くなっていった。再び一計を案じた。
割り箸でミョウバンほぐし作戦。見事成功。ペットボトルの中にミョウバンが吸い込まれていく。
こんな感じでペットボトルの底にミョウバンが溜まった。
その3.ペットボトルに水を入れる
ミョウバンが入った1.5リットルのペットボトルに水を入れる。
カルピスのような白濁した水になる。
その4.気づいたときに振って溶けるのを待つ
水を入れただけでは完成ではない。
そのままだと、塊が沈殿したまま。
よく振ることで塊は消えて溶けていく。
と思ったら・・・
1時間後、こんなに沈殿してしまった。
気づいたら「フルフル」を繰り返す。



その5.透明になったら完成だ
二日経った。
底に残っている粉末はキレイさっぱり無くなった。あまりにも透明すぎて、ミネラルウォーターと変わらない。
ペットボトルに「ミョウバン水の原液」シールを貼った。
ただの水に見えるので取り扱いには十分注意してほしい。
ミョウバン水が溶けない理由
なかなかミョウバン水が溶けないという人は水の温度が低すぎる可能性がある。何日も溶けるのを待ってられないよという方はぬるま湯で溶かすとスピードアップする。
— 日々を紡ぐてれび (@1102tv) 2018年3月2日
温度によって溶解度が変わるのもミョウバンの特徴。
その5:10〜30倍に薄める
透明になった原液を水で10倍〜30倍に薄めればミョウバン水の完成。ワキに塗ることでニオイを抑えることができる。
100円ショップで一番小さいスプレーボトル。この小ささで原液を薄めるのはムリがある。携帯用のスプレーボトルを使いたいときは500mlのペットボトルなどで一度薄めてから移すとラク。
ちなみにこの極小ボトル。↑この動画くらいの回数を吹きかけて3分の1が無くなる。両脇にかけるとちょうど1回分の量だろうか。出先で1日2回使いたいときは、大きなボトルにするか2本持っていくといいだろう。
ミョウバン水の塗り方
ミョウバン水はボトルスプレーで吹きかけるか、手のひらに少量のせて脇に塗り込んでもOK。
塗るときに意識するポイントはこの3つ。
・乾いている
・清潔
汗をかいたあとにすぐ塗りたくなるが必ず汗をふき取ってから使うことでより効果が持続する。
汗をかいた場合は拭き取ってからご使用頂くとより効果的。
指につけてことによるニオイ移りが気になるという方はコットンにつけてポンポンと押すように塗り込むとよい。
ワキガの原因となるアポクリン腺がある場所はワキ以外にもある。
わたしはワキガではないが、油断すると生ゴミを腐らせたような悪臭を放つ。


言葉に優しさをくるむことも大人というものだ。
注意するコト
手作りミョウバン水で注意するコトは2つ。
1つはこれ
ほぼミョウバンがこぼれてしまう
新聞紙やちらしを下に敷いて汚れを防ぐようにする。ちょっと手元が狂っただけでも大惨事になりかねない。フローリングならまだマシですが絨毯や畳なら目地の隙間に入り込んじゃうかも。掃除機まで出動する事態はさけたいところ。
そして、2つ目はミョウバン水が肌に合わない場合があること。どんな食べ物でもアレルギーになる可能性があるように、肌に合わない可能性がある。
ミョウバン水のアレルギー体質かどうかは、パッチテストを行う方法がある。ワキガ対策ではないが、医師の研究でもパッチテストを行ってから消臭効果があったかどうかを検証している。
(画像引用:全国国民健康保険診療施設協議会)
パッチテストはお酒が飲めるかどうかを試験できるものが有名だ。
パッチテストの方法はカンタン。
直接肌に塗るか、コットンかガーゼ付きの絆創膏に薄めたミョウバン水を染み込ませて肌に貼る。しばらく放置して、赤くなったりかゆくなったりしたら使わないように。
ワキガ以外の使いみち
ワキガ対策以外にも、このミョウバン水は威力を発揮する。
・足臭〜特に足の指と指の間
・生ゴミのニオイ消し
・犬や猫のトイレスペース〜
・生渇き臭〜洗濯のすすぎ時に薄めたものを50ml程度投入
・枕〜お父さんの加齢臭に
・カーテン〜焼肉などでニオイをついたあとに
・お風呂に入れる〜体臭予防
要は消臭効果を期待できるということ。
市販のミョウバンクリーム
手作りが面倒くさいという方は焼きミョウバンを主成分にしたクリームが市販されている。
法律で成分の多い順で並んでいる。つまり。焼きミョウバンがもっとも含まれている成分ということ。わざわざミョウバン水なんて作ってられないという大人の男たち、軽度のワキガ対策デビューならデオナチュレはアリ。クリームなので小豆大を手に取って脇に塗り込むだけ。
まとめ
子どものアトピー治療にお医者さんがすすめることもある、ミョウバン水。

軽度のワキガには効果てきめんなので、ワキガ対策デビューにはピッタリ。
手作りミョウバン水で悩みを少しでも減らすことができるとしたらこんなに嬉しいことはない。
※効果や使用後のトラブルには一切の責任は負わないものとしますので、あくまでも自己責任の範囲内で活用してほしい。